娘と母

私は泣いていた。

涙がとまらなかった。

その日、女子美大のアトリエで、年下の友達に 進士さん、どうしたのですか と聞かれた。

“娘がカナダに行っちゃったの、

・・ずっと帰って来ない気がして。”

中央林間の駅で淡々と別れた娘。

好きな人がいるカナダへ出掛けた娘。

それから私は絵に打ち込んだ。

懸命に描いた。

ずっと昔の私・・・。

私の結婚式の前々日、上京する私のため

高崎駅まで見送りに来てくれた母。

列車が動き出しても私は胸が一杯で何も言えなかった。

お母さん、長い間お世話になりました、今まで ありがとうございました。と、眼で言うしかなかった。

前日も三つ指ついては無理だった。

私は、列車のドア越しに じっと母をみつめてた。

いつまでも手を振っていた母。

母の気持ちが、今はよくわかる。

写真は昨年夏、カナダから遊びに来た娘夫婦と孫3人を、私たち夫婦が明治神宮を案内した帰り。

近くの歩道橋から月を眺めて。

夫は中国旅行より帰宅したのが夜中でしたが、娘一家のため、一生懸命解説してくれました。

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