進士 美保子 Mihoko SHINJI
「私の人生に猫はいなかった」
キャンバス 油彩
F30 額も自身で作製
暗い絵でゴメンナサイ。
今日はお盆なので亡き弟の思い出を記します。
私の弟は46歳で他界。虚血性心疾患で突然に。私とは3つ違いだった。
かって亡き父の法事で高崎の実家を訪れたとき、畳の部屋でビデオを見せてくれたことがあった。畳の光景が鮮明に記憶に残っている。
弟が私に「お姉ちゃん、オレの一番好きな映画観てくれる?」と。
夫と私は、弟と『E.T.』を観た。
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松井田にいるときは町中の人気者だった。
私の可愛い弟。邦英。
クンボ クンボ と呼ばれてみんなに可愛いがられていた。
小学校時代、リヤカーに足をはさまれたとき、
“クンボが大変だーーー”と町中が大騒ぎした。
当時では珍しいおもちゃの電動ロボットが
我が家に登場したときはこわがって泣いていた。私など何とも思わないのに。
父の仕事の関係もあって高崎に引っ越した後、中学校での弟は人が変わったようになってしまった。
転校して、高崎の同級生にいじめられて、松井田時代には経験しなかった辛いことがあったのだ。
弟の中では小学生の頃の暖かい松井田が、
いつも思い出されていたのだと思う。
やさしくて純粋だった弟。
だから『E.T.』が好きだったのだろう。
そして、短い生涯を終えてしまった。
新婚の頃、
大学生の弟が我が家に遊びに来た。
丁度遊びに来ていた夫の母が、”美保子さん、
弟さん、なんてイイ男なんでしょう”と誉めてくれた。こんなことメモして気恥ずかしいけど、母が弟をほめてくれてホント嬉しかった(ので)。
油絵で一言。
子どもの頃飼ったことがあるのは亀と鶏だけ。
母が嫌いだったので何も飼えなかった。
結婚し、申年の夫が犬猿の仲だからとか言って
犬や猫が家族の一員になることはなかった。
わたしの猫は、油絵の門柱の脇にいます。猫の影は男のひとになっています。

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